オーウェルは英国政府の新世界秩序化を予言していた?2006/05/14 13:39

「タヴィストック洗脳研究所」という本を読みました。

176ページに
「ジョージ・オーウェルはMI6の工作員だった」と小見出しがあります。

中略

 有名な『一九八四年』を著したMI6の工作員ジョージ・オーウェルは、ミュンツェンベルクの著作を詳しく研究している。実際、彼のもっとも有名な言葉はミュンツェンベルクがプロパガンダの基本について語ったことにもとづいている。「政治的な言葉は、嘘をもっともらしく見せるように、謀殺が立派に見えるように、そしてたんなる風評に確固とした姿を与えるように考案されている」

後は略

また、222ページには以下の記述があります。
221ページでブレジンスキーの著作The Technocratic Eraに触れた記述から続いているものです。

 それでも疑いを捨てきれないならば、元MI6の工作員ジョージ・オーウェルの『一九八四年』を読んでもらいたい。オーウエルは英国の国家機密保護法で訴追されるのを避けるために、フィクションの形を借りて驚くべき啓示を書いた。オーウエルの 「ニュースピーク」〔訳註:世論操作のために国家が使う客観的に見える言葉〕は今や至るところに散見されるが、彼の予言どおり、反論は起きていない。読者はオーウエルがロシアを描いていると考えたが、じつはボルシェビキ体制よりずっとひどい、英国政府の新世界秩序化を予言していたのだ。

中略

 好むと好まざるとにかかわらず、ブレジンスキーは、私たち国民がプライバシーの権利を一切失うと予言した。国民生活が細大漏らさず政府に筒抜けになり、データバンクから即座に引き出せるようになるだろう。彼によると、二〇〇〇年には、国民各人は諸国がか って経験したことがないほど政府のコントロールを受ける。

ジョン・コールマン著
太田龍監訳
2006年3月20日
成甲書房刊
ISBN4-88086-196-0
1800円